この記事で分かること:
レチノールの効果と根拠 2) 正しい始め方(週ごとの運用) 3) 併用とNG例

しくみ(やさしく)
- レチノール(INCI:Retinol)はビタミンAの一種。角層のターンオーバーを整え、キメ・ハリ・乾燥小ジワの見た目をケア。
- 近縁:Retinal(レチナール)、HPR(Hydroxypinacolone Retinoate)など。一般にRetinal>Retinol>HPRの順で“実感は強め・刺激も出やすめ”の傾向。
- バリアが弱い時期はヒリつきやすい→保湿強化+頻度を落とすのが鉄則。
準備(肌を守る前提)
- 併用する保湿の相棒:セラミドNP/NS/AP/EOP、ヒアルロン酸Na、ナイアシンアミド
- テスト部位:頬の外側でパッチ気味に1–2回試し、問題なければ全顔へ
- 量の目安:顔全体で米粒大×1。目元・口元は点置きで極薄に
4週間スタータープラン(0.1%想定)
週 | 頻度 | 目安 | メモ |
---|---|---|---|
Week1 | 夜週2 | 米粒大×1 | 初日はUゾーン中心。保湿サンド必須 |
Week2 | 夜週2–3 | 同上 | ヒリつきが出たら休止→保湿 |
Week3 | 夜週3–4 | 同上 | 朝は必ずUV、日中も塗り直し |
Week4 | 維持 or 微増 | 反応次第 | 問題なければ週4キープ。無理に毎日化しない |
ポイント:赤み・ピリつき・皮むけが出たらいったん中止→保湿集中→落ち着いてから頻度を下げて再開。
使い方(手順)
- 夜:洗顔
- 化粧水→保湿(乳液orクリームを“薄く”)
- レチノール(米粒大×1を頬中心→Tゾーン→最後に目口)
- クリームでフタ
- 翌朝:日焼け止め(SPF値より**“規定量”と塗り直し**が最重要)
併用と相性
- 相性◎:セラミド/ヒアルロン酸/ナイアシンアミド(バリア補助に最適)
- 注意(同夜は避ける):AHA(乳酸・グリコール酸)、BHA(サリチル酸)、高濃度ビタミンC(LAA 15–20%)
- 朝のコツ:軽めの保湿→UV→メイク。乾燥感がある日は下地前にミストor乳液で調整
よくある失敗と対策
- 最初から毎日→週2から。反応が軽いうちは“頻度”で調整
- 量が多い→米粒大×1を守る。目元・口元は点置き
- UV不足→屋内でも窓辺は紫外線あり。2–3時間おきに塗り直し
- 赤みが続くのに継続→即休止。保湿+鎮静(セラミド/HA)。再開は頻度1段階ダウン
製品の選び方(チェックリスト)
- 表示名:Retinol / Retinal / Hydroxypinacolone Retinoate(HPR)
- 濃度表記:初心者は0.1%前後から。未表記なら“刺激感レビュー”と公式推奨頻度を確認
- 容器:遮光・ポンプ式が理想(酸化・光劣化を抑える)
- 相棒成分:セラミド複合(NP/NS/AP/EOP)、HA、ペプチド
- テクスチャ:ジェル乳液~軽めクリームは“点置き→伸ばし”が楽
Q&A
- Q1:夏でも使える? → OK。ただしUV対策は厳守。
- Q2:妊娠・授乳中は? → 使用を避けるのが一般的推奨。医師の指示に従ってください。
- Q3:毛穴にも効く? → キメ・ハリの見た目改善に寄与。角栓詰まりが強いならBHAを隔日で。
- Q4:何日で効果? → 体感は数週~数か月。**“ゆっくり・やめない”**がコツ。
まとめ(要点3つ)
- 0.1%・夜・週2から、2週間は様子見
- 保湿サンド+朝はSPFで刺激と光老化をブロック
- 反応が出たら休む→戻す。無理に毎日化しない
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