
1. ペプチドとは?何が良いの?
- 肌の情報伝達をマイルドに後押しして、コラーゲンやエラスチン環境を整えるものが多い
- 低刺激で続けやすいのが強み。攻め成分の“合間”にも使いやすい
- 乾燥小じわ、ハリ不足、キメの乱れ、ゆらぎ補助などに幅広く寄与
2. 種類別の特徴と代表例
(1) シグナル系(産生サポート)
- 例:パルミトイルトリペプチド-1/-5、パルミトイルテトラペプチド-7
- 目的:コラーゲン合成サポート/ハリ感UP
- 使いどころ:朝夜OK、乾燥小じわやハリ不足の長期ケア
(2) マトリキン系(細胞外マトリックス環境)
- 例:パルミトイルペンタペプチド-4(通称“Matrixyl”系)
- 目的:キメ・弾力の底上げ
- 備考:数週間〜数か月の継続でじわっと実感
(3) キャリア系(ミネラル運搬)
- 例:GHK-Cu(銅ペプチド)
- 目的:抗酸化/修復支援/ハリ
- 併用:一般に多成分と同時OK。酸や強い還元剤を重ねすぎると相性が落ちることもあるので、別時間帯が安心な日も
(4) ニューロ系(表情筋アプローチ)
- 例:アセチルヘキサペプチド-8(通称“アルジルリン”)
- 目的:表情由来のよれ対策(保湿+なめらかさ)
- 備考:目元・額などポイント使いに向く
(5) 酵素阻害・保護系
- 例:トリペプチド-33など
- 目的:外的ストレスからの保護、コンディション維持
- 備考:鎮静・保湿成分と相性◎
3. 濃度・形状の選び方
- 濃度目安:配合は微量でも働く設計が多く、0.001–0.5%(原料として)が一般的範囲。製品は複数ペプチドのブレンドが多い
- 形状:
- セラム:狙い撃ち。導入しやすい
- クリーム:保湿とセットで相性良し
- アイクリーム:ニューロ系・マトリキン系と好相性
4. 使い方(順番・頻度・時間帯)
- 順番:洗顔 → 化粧水 → ペプチド(セラム) → 乳液/クリーム → 日焼け止め(朝)
- 頻度:毎日OK。朝夜2回で習慣化すると体感しやすい
- ポイント:押さえ塗りで薄い膜を作り、目元・口元は“点置き→なじませ”
5. 相性(併用のコツ)
- 一緒にOK:ビタミンC、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、セラミド、パンテノール、トラネキサム酸、アゼライン酸
- レチノール:基本は同時OK。刺激が強い日はペプチドを後ろに置いて保護寄りに
- 酸(AHA/BHA)やスクラブ:同日併用可だが、酸→ペプチド→保湿の順で“鎮静と保護”を意識
- 銅ペプチド:他の高反応系を重ねすぎる日は別時間帯に分けると安心
6. 肌悩み別ミニルーティン
乾燥小じわ・ハリ不足
- 朝:化粧水 → シグナル/マトリキン系ペプチド → 乳液 → SPF
- 夜:ビタミンC or トラネキサム酸 → ペプチド → クリーム
目元のよれ感(表情由来)
- 朝/夜:化粧水 → **ニューロ系(アセチルヘキサペプチド-8)**を目元に点置き → クリーム
レチノール期の相棒
- 夜:レチノール薄塗り → ペプチド → セラミド濃いめ
- 翌朝:ビタミンC → ペプチド → SPF
7. 期待できる変化と目安
- なめらかさ・しっとり感:1–2週間
- キメ・ハリ感:4–8週間
- 小じわ:8–12週間(保湿と並走で)
※個人差あり。継続が前提。即効の「張る系」は一時的保湿効果の寄与も大。
8. よくある質問(サクッと)
Q. どれを選べばいい?
A. 迷ったらマトリキン系(パルミトイルペンタペプチド-4等)+シグナル系のブレンド。目元にはニューロ系を追加。
Q. 敏感肌でも使える?
A. 低刺激で相性が良いことが多い。香料・アルコール控えめ処方を選べばさらに安心。
Q. 朝でもOK?
A. OK。SPFは必須(どのみち毎日)。
9. 購入時チェックリスト
- 成分表にPalmitoyl Tripeptide-1 / -5 / Tetrapeptide-7 / Pentapeptide-4、Acetyl Hexapeptide-8、Copper Tripeptide-1(GHK-Cu)など具体名がある
- **複数ペプチド+保湿基剤(ヒアルロン酸/グリセリン/セラミド)**で土台がしっかり
- 低香料/無香料・低アルコール(継続しやすい)
- 使い切りやすい**容量(2–3か月)**を選ぶ
10. うまくいかない時の見直し
- 実感が薄い:朝夜の2回運用に/レチノールやビタミンCと別時間帯で併走し観察
- べたつく:ジェルセラムへ変更、量を半プッシュに調整
- 乾燥する:ペプチド後にセラミドを重ね、押さえ塗り
まとめ
ペプチドは**“攻めすぎない攻め”の万能枠**。低刺激で毎日続けやすく、ハリ・キメ・なめらかさをじわっと底上げします。まずはマトリキン/シグナル系のブレンドを朝夜に。目元はニューロ系を点で足し、季節や他成分との相性を見ながら継続していきましょう。

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