アミノ酸徹底ガイド|NMF(天然保湿因子)発想のうるおい・低刺激洗浄・使い分け【保存版】

1. なぜ「アミノ酸」?(役割の全体像)

  • 角層は水分+脂質+NMFで守られ、NMFの約半分がアミノ酸由来。
  • 期待できること
    • 保湿:水分を抱え、角層のしなやかさを維持
    • pH緩衝:弱酸性を保ちやすく、バリアをサポート
    • 低刺激洗浄:アミノ酸系洗顔は皮脂取りすぎを防ぎやすい

2. “保湿系アミノ酸/誘導体”の代表と特徴

  • Na-PCA(ピロリドンカルボン酸Na):NMF由来。**2–5%**でしっとり・ベタつきにくい
  • アラニン/セリン/グリシン:軽い保湿。化粧水で面塗りしやすい
  • アルギニン:弱アルカリ寄りの原料のpH調整/緩衝にも使われる“うるおい+調律”
  • プロリン/ヒドロキシプロリン:キメの手触りUPに寄与
  • タウリン:整肌・水分保持サポート
  • ベタイン(トリメチルグリシン):グリシン由来の浸透圧調整型ヒューメクタント。**1–5%**でふっくら

これらはヒアルロン酸・グリセリン・セラミドと重ねると効果が安定。


3. “アミノ酸系洗浄”とは?

  • ココイルグルタミン酸Na/K、ココイルグリシンK、ラウロイルリシンなど、アミノ酸由来の界面活性剤。
  • 特徴:洗浄力マイルド/皮脂取りすぎにくい/すすぎ後のつっぱり感が少ない
  • こんな人に:乾燥・敏感・レチノール/AHA使用中、朝は“ぬるま湯+アミノ酸系”の軽洗浄が快適。

4. 使い方(順番・頻度・時間帯)

  • 順番(保湿):洗顔 → 化粧水(アミノ酸/Na-PCA入り) → 美容液(ヒアルロン酸/ナイアシンアミド等) → セラミド乳液/クリーム → 日焼け止め(朝)
  • 順番(洗顔)アミノ酸系洗顔 → すぐ水分+セラミドを補給
  • 頻度:毎日OK(朝夜)。レチノールや酸の日は“後ろに保湿厚め”で。

塗布のコツ:化粧水は2–3回に分けて押さえ塗り。肌が柔らかくなってから美容液→セラミドで“層”を作る。


5. 相性(併用のコツ)

  • 相性◎:ヒアルロン酸/グリセリン/セラミド/パンテノール/CICA/ナイアシンアミド/ペプチド/トラネキサム酸/アゼライン酸
  • 攻め成分の日(AHA/BHA/レチノール/ビタミンC):洗顔はアミノ酸系に切替→水分→アミノ酸/Na-PCAセラミドで快適
  • オイル重ね:仕上げに少量オイルで蒸散を抑えると乾燥期に強い

6. 肌悩み別ミニルーティン

乾燥・粉ふき

  • :アミノ酸系洗顔 → 化粧水(Na-PCA+アミノ酸) → ヒアルロン酸 → セラミドクリーム
  • :ぬるま湯 or アミノ酸系洗顔 → 同様に薄くレイヤー → SPF

敏感・ゆらぎ(攻め成分も使いたい)

  • 夜(隔日でレチノール):アミノ酸系洗顔 → CICA/パンテノール → アミノ酸化粧水 → セラミド
  • 非レチノール日:同じだが水分レイヤー多めで回復重視

インナードライ(テカるのに突っ張る)

  • :アミノ酸系洗顔 → **Na-PCA 2–5%**配合化粧水 → ナイアシンアミド → 薄膜SPF
  • :BHA隔日 → ヒアルロン酸 → アミノ酸+ベタイン → 乳液

7. よくある質問(サクッと)

Q. アミノ酸とペプチドは何が違う?
A. アミノ酸=最小単位ペプチド=アミノ酸が連なった鎖。どちらも低刺激寄りだが、ペプチドは“情報伝達/ハリ寄り”、**アミノ酸は“保湿の土台”**が主目的。

Q. ビタミンCや酸と一緒でOK?
A. 基本OK。刺激を感じる日は時間を分けるか“アミノ酸→セラミド厚め”に。

Q. 朝の洗顔は要る?
A. 皮脂量や季節次第。ぬるま湯 or アミノ酸系取りすぎないのがコツ。


8. 濃度・成分表示の読み方

  • Na-PCA:2–5%程度で多用。
  • ベタイン:1–5%。しっとり感が増す。
  • アミノ酸複合体(“Amino Acids blend”など):化粧水・セラムで上位表示なら保湿寄与大。
  • 洗顔は成分欄にCocoyl/Lauroyl–Glycinate/Glutamateなどがあればアミノ酸系の目印。

9. 購入時チェックリスト

  • 成分表にAmino Acids / Sodium PCA / Betaine / Arginine / Glycine / Prolineなどの具体名
  • 無香料/低アルコールで季節を問わず使いやすい
  • 洗顔はアミノ酸系界面活性剤が主剤かを確認(硫酸系は避けたい日も)
  • 併用しやすいセラミド/ヒアルロン酸/パンテノールを同ラインで

10. うまくいかない時の見直し

  • 潤いが物足りないヒアルロン酸→アミノ酸→セラミドの“水分サンド”に/Na-PCA濃度高めへ乗り換え
  • べたつく:使用量を半分に/ジェル→ローションへ
  • つっぱる:洗顔をアミノ酸系に変更/お湯をぬるめに

まとめ

アミノ酸は**“肌の言語”でうるおす土台成分**。Na-PCAやベタイン入りの化粧水を朝夜重ね、アミノ酸系洗顔で取りすぎない。上からセラミドで封じるだけで、キメ・ツヤ・メイクノリが安定します。攻め成分の効きも穏やかに底上げ

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