
1. パンテノールとは?
- プロビタミンB5。肌でパンテニック酸(パントテン酸)へ変換され、保水とバリアサポートに寄与。
- しみ・刺す感が少なく、敏感期にも載せやすい“守りのベース”。
2. 効果(3本柱)
- 鎮静:赤み/ひりつきの緩和をサポート
- 保水:角層の水分保持を高め、つっぱり感を軽減
- バリア回復:乾燥によるゆらぎ期の回復ブースト
. 濃度と剤形の選び方
- 0.5–2%:毎日の化粧水/乳液/クリームで広く採用
- 3–5%:セラム/バームで集中鎮静(部分使いにも)
- 剤形の目安
- トナー:面で薄く/重ねやすい
- セラム:ゆらぎ時の一本
- クリーム/バーム:仕上げの“フタ”+スポット保護
4. 使い方(順番・頻度・時間帯)
- 順番(基本):洗顔 → 化粧水 → パンテノール → セラミド乳液/クリーム → 日焼け止め(朝)
- 頻度:毎日OK(朝夜)。赤みの日は重ね塗りで薄い膜づくり
- 塗布:指の腹で押さえ塗り。目周り・口元は点置き
5. 相性(併用のコツ)
- 相性◎:セラミド/CICA(ツボクサ)/ヒアルロン酸/ナイアシンアミド/ペプチド/トラネキサム酸/アゼライン酸
- 攻め成分の相棒:AHA/BHA/レチノール/ビタミンCの後ろに置いて不快感を緩和
- オイルと重ねるなら:パンテノール → 乳液/クリーム → 最後に少量オイルで封じ込め
6. 肌悩み別ミニルーティン
敏感・赤みが出やすい
- 朝:低刺激洗顔 → パンテノールセラム → セラミド乳液 → SPF
- 夜:ミルククレンジング → CICAトナー → パンテノール → クリーム(口元・頬は重ね)
攻め成分リカバリー(酸/レチノールの日)
- 夜:AHA/BHA or レチノール → パンテノール → セラミドこってり
- 翌朝:ヒアルロン酸 → パンテノール → 軽い乳液 → SPF
マスク荒れ・季節のゆらぎ
- 朝:パンテノール2–3% → ナイアシンアミド → SPF
- 夜:パンテノール3–5%バームを摩擦部位に点置き
7. 期待できる変化の目安
- つっぱり/ヒリつきの軽減:数回~1週間
- なめらかさ・化粧ノリ:1–2週間
- バリア感の回復:2–4週間
※個人差あり。悪化時は中止。
8. よくある質問(サクッと)
Q. ベタつく?
A. セラムなら軽め。重い日は量を半分+ミルク仕上げ。
Q. 朝だけで足りる?
A. 朝夜が理想。夜に重ねると翌日の快適さが安定。
Q. 目周り・唇OK?
A. 低刺激製品ならOK。唇はバーム状が使いやすい。
9. 購入時チェックリスト
- 成分表に Panthenol の明記(上位表記だと配合感あり)
- 無香料/低アルコール(鎮静目的なら)
- セラミド/CICA/ヒアルロン酸など相性の良い土台成分を併載
- 使い切りやすい容量(2–3か月)/不透明容器が衛生的
10. うまくいかない時の見直し
- 実感が薄い:濃度を**3–5%**へ/重ね塗りに変更
- ベタつく:水分多めの肌に少量→30秒でフタ
- 赤みが残る:CICAやセラミドと二段重ね/攻め成分を別日に振り分け
まとめ
パンテノールは**“守りながら整える”鎮静・保水成分**。ゆらぎ期や攻め成分の日に後ろ置きするだけで、赤み・つっぱり・メイク崩れがグッと安定します。0.5–2%を毎日、必要に応じて3–5%で集中が、失敗しない使い方。

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