1. ビタミンCとは?何に効く?
- 抗酸化:紫外線や皮脂酸化から肌を守る
- メラニン生成抑制:シミ・くすみ対策
- コラーゲン合成サポート:ハリ・小じわの土台
- 皮脂バランス:テカリ・毛穴目立ちの改善に寄与
医療行為ではありません。トラブル時は皮膚科へ。

2. 種類と特徴(ざっくり見分け)
① L-アスコルビン酸(純粋ビタミンC)
- 速効性とエビデンス豊富。pHが低め(酸性)で刺激を感じやすい/酸化に弱い
- 濃度目安:5–15%(上級者は20%)
② 誘導体(安定型・水溶性/油溶性/両親媒性)
- 例:アスコルビルグルコシド(AA-2G), リン酸アスコルビルMg(MAP), リン酸アスコルビルNa(SAP), 3-O-エチルアスコルビン酸 など
- 安定性が高く、刺激が少なめ。肌上で分解→ビタミンCとして働く
- 濃度目安:2–10%(3-O-エチルは1–3%でも体感しやすい)
③ 油溶性(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル等)
- じんわり・乾燥肌と相性良。夜のクリームに入っていること多い
3. 濃度・pH・テクスチャの選び方
- 敏感肌/初めて:誘導体 2–5% → 問題なければ 5–10%
- 通常〜脂性肌/早く実感:L-アスコルビン酸 8–15%の美容液
- 乾燥肌:油溶性誘導体入りのクリーム or セラム+セラミド併用
- pH:L-AAは低pHほど浸透しやすいが刺激UP。誘導体は中性〜弱酸性でOK
4. 使い方(基本ルール)
- タイミング:朝メイン(夜も可)。必ず日焼け止めを重ねる
- 順番:化粧水 → ビタミンC → 保湿 → 日焼け止め
- 頻度:週3〜隔日 → 問題なければ毎日へ
- パッチテスト:腕内側→耳下→頬で48時間様子見
保存/劣化のサイン
- 直射日光・高温を避ける/色が濃い黄色〜茶色に変わり匂いが強くなったら劣化の可能性→使用中止
5. 相性(併用のコツ)
- 一緒にOK:ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、セラミド、ペプチド、アゼライン酸(通常濃度)
- 時間を分ける:高濃度AHA/BHA、レチノール(刺激増えるため別時間帯 or 別日)
- 日焼け止め:組み合わせるとUVA/UVB由来の酸化ダメージ対策が強化される
6. 肌タイプ別ミニルーティン
敏感肌
- 朝:低刺激洗顔 → ビタミンC誘導体3–5% → セラミド乳液 → SPF50+
- 夜:保湿重視。攻め成分は“別日・薄く”
脂性肌/毛穴
- 朝:L-AA 10% → 軽めのジェル保湿 → SPF
- 夜:BHA(週2–3)と別日にL-AA or 誘導体
くすみ・色ムラ
- 朝:L-AA 8–15% or 3-O-エチル1–3% → ナイアシンアミド → SPF
- 夜:トラネキサム酸 or アゼライン酸 → クリーム
7. 期待できる変化と目安
- ツヤ・くすみ改善:2–4週間
- 色ムラ・毛穴目立ち:4–8週間
- ハリ:8週間〜(継続前提)
※個人差あり。赤み・ヒリつきが続く場合は中止して皮膚科相談
8. よくある失敗と対策
- 高濃度から始めて肌荒れ → 濃度/頻度を下げる or 誘導体へ変更
- 酸化が早い → 少容量を2–3か月で使い切る/遮光ボトルを選ぶ
- 乾燥する → セラミド・グリセリンを重ねる/“濡れた肌に塗らない”
9. 購入時チェックリスト
- 成分表にAscorbic Acid(L-AA)or 誘導体名が明記
- 遮光・密閉(ポンプ/エアレスが理想)
- 開封後の使用期限(目安2–3か月)
- 濃度の記載があるか/pHの説明があると尚良
まとめ
ビタミンCは朝の一本として最強クラス。まずは低〜中濃度で毎日+日焼け止めを習慣化し、肌の反応を見ながら濃度や種類を微調整していくのが成功ルートです。
コメント