1. スキンケアの土台(最重要)
- 日焼け止め:SPF30以上・PA+++以上を毎日。屋外長時間はSPF50+推奨。
- 保湿:バリア成分(セラミド)+水分保持(ヒアルロン酸)+油分でフタ。
- 一度に増やしすぎない:新成分は1~2週間おきに1つ導入。パッチテストは腕内側→顔の順。
医療行為ではありません。肌トラブル時は早めに皮膚科へ。

2. 目的別:主成分と濃度・頻度の目安
2.1 毛穴・ざらつき・角栓
- BHA(サリチル酸):脂溶性で毛穴詰まりに。0.5–2%を夜、週2–3回。
- AHA(グリコール酸/乳酸):角質ケア。5–10%から。夜、週1–3回。
2.2 シミ・くすみ・色ムラ
- ビタミンC(L-アスコルビン酸/誘導体):5–15%で朝中心。酸性は刺激あり。
- トラネキサム酸:くすみケアの定番。毎日OK。
- ナイアシンアミド:2–5%で色ムラ改善+皮脂調整。朝夜。
2.3 しわ・ハリ・エイジング
- レチノール/レチナール:夜のみ。低濃度(レチノール0.1%前後)から週2→隔日→毎日へ。
- ペプチド:銘柄依存だが刺激が少なく朝夜可。
- ビタミンC:コラーゲン合成サポート。レチノールの別時間帯に。
2.4 乾燥・敏感・ゆらぎ
- セラミド:バリア回復の中心。毎日朝夜。
- ヒアルロン酸/グリセリン:水分保持。化粧水~美容液に。
- パンテノール/ツボクサ(CICA):鎮静・保護。赤みが出やすい時に。
2.5 ニキビ・赤み
- 過酸化ベンゾイル(BPO):アクネ菌対策。日本では医薬品濃度あり。乾燥・漂白性に注意。
- アゼライン酸:角質正常化+赤みに配慮。10–15%から。
- ナイアシンアミド:皮脂コントロールの相棒。
3. よく使う成分の“ひとことで要点”
- ビタミンC:酸化ケア+色ムラ。朝に使うなら必ず日焼け止め。
- レチノール:ターンオーバー促進。徐々に頻度を上げる。
- ナイアシンアミド:万能の相性良し。皮脂・毛穴・色ムラに広く効く。
- セラミド:バリア修復の主役。肌荒れ時は“セラミド厚め”に。
- AHA/BHA/PHA:角質ケア。やりすぎ厳禁、保湿を手厚く。
- ペプチド:低刺激で“攻めと守り”の橋渡し。
- アゼライン酸/トラネキサム酸:穏やかに続けるタイプ。
4. 併用の考え方(簡易マトリクス)
- OKの組み合わせ
- ビタミンC × ナイアシンアミド(同時OK)
- セラミド/ヒアルロン酸 × 何でも(保湿の土台)
- 分けた方が良い
- 強い酸(高濃度AHA/BHA) と レチノール → 別日 or 別時間帯
- レチノール と BPO → 乾燥・刺激が増えやすい(医師の指示がない限り分離)
- 注意ポイント
- 初めての“攻め成分”は一つずつ。
- 刺激が出たら頻度か濃度を下げる(中止も選択肢)。
5. 肌タイプ別:朝・夜のサンプルルーティン
敏感肌(まずは整える)
- 朝:低刺激洗顔 → 化粧水(ヒアルロン酸) → セラミド乳液 → 日焼け止め
- 夜:ミルククレンジング → セラミド美容液 → クリーム
- 2週後に追加:ナイアシンアミド2–5%(朝夜)。落ち着けばビタミンCを朝に。
脂性肌(皮脂・毛穴)
- 朝:洗顔 → ビタミンC → 軽めの保湿 → 日焼け止め
- 夜:クレンジング → BHA(週2–3)→ ナイアシンアミド → 乳液
- 慣れたら:レチノールを別日に導入。
シミ・くすみ集中
- 朝:洗顔 → ビタミンC → ナイアシンアミド → 日焼け止め
- 夜:クレンジング → トラネキサム酸 or アゼライン酸 → クリーム
- 月数回:AHAで角質リセット(やりすぎない)。
6. よくある誤解(簡潔に)
- 「ビタミンCとナイアシンアミドは一緒に使えない?」
→ 一般的な市販濃度では同時使用OK。 - 「高濃度が効く?」
→ 効果は濃度×継続。肌が耐えない濃度は逆効果。 - 「日焼け止めは曇りの日は不要?」
→ 毎日必要。屋内でも窓越しUVAは入る。
7. 使い方のコツ
- しみる日は濡れた肌に塗らない(洗顔後は水気オフ)。
- レチノール開始期はクリームに混ぜて薄く。
- 角質ケアの直後はセラミド厚め+香料少なめでクールダウン。
- 旅行中など肌が乱れる時期は“守りの配合”(セラミド・パンテノール中心)に切替。
まとめ
スキンケアはUVケアと保湿が土台。その上に、悩み別の有効成分を一つずつ足していくのが成功ルート。反応を見ながら頻度・濃度を微調整し、記録(いつ何を使ったか)を残すと失敗が減ります。
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