
1. セラミドとは?何に効く?
- 角層の細胞間脂質の主役で、水分保持&外的刺激ブロックを担う“バリア材”。
- 不足すると乾燥・赤み・刺激感が出やすく、攻め成分の効きも不安定に。
- 補給すると水分保持↑/刺激低下/キメ回復が期待できる。
2. 種類とラベルの読み方
ヒト型(スフィンゴ成分/合成)
成分名に**Ceramide N○**が付くタイプ(例:Ceramide NP, AP, EOP, EOS, NSなど)。
- NP:汎用・バランス型
- AP:ハリ・弾力のサポート
- EOP/EOS:バリア強化(やや重めの仕上がり)
- NS:軽めのテクスチャ
天然由来
- ウマ/米ぬかなど由来。しっとり感は高いが、製品によって安定性や匂いに差。
疑似セラミド(合成類似体)
- 例:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド等。
- コスパ良く、さっぱり処方に使われやすい。
ポイント:ラベルに「セラミドNP/AP/EOP」のように複数種ブレンド+コレステロール+脂肪酸(ステアリン酸など)が並んでいれば“ラメラ構造再現”を狙った優良処方のサイン。
配合量とテクスチャの目安
- 美容液・クリームの全体に対し0.1–2%程度が一般的(処方次第で幅あり)。
- 軽いジェル:日中向き/脂性肌に◎
- こっくりクリーム:就寝前のフタ/超乾燥・レチノール導入期に◎
- エマルジョン(乳液):年中の“中庸”として使いやすい
※具体濃度を公表しない製品も多いので、複数セラミド+コレステロール+脂肪酸の三点セットを目印に。
4. 使い方(順番・頻度・時間帯)
- 順番:化粧水 → 攻め成分(例:ビタミンC/ナイアシンアミド 等)→ セラミド美容液/乳液 → クリーム → 日焼け止め(朝)
- 頻度:朝夜毎日。刺激を感じた日は“セラミド厚め・攻め薄め”。
- 塗り方:こすらず押さえ塗り。頬・口元・目周りなど“乾く箇所に重ね塗り”。
5. 相性(併用のコツ)
- 相性◎(基本なんでも):ビタミンC、ナイアシンアミド、アゼライン酸、トラネキサム酸、ペプチド、AHA/BHA、レチノール
- 攻め成分の後ろにセラミドを入れると刺激緩和&保水持続に寄与。
- オイルと重ねるならセラミド→オイルの順で“逃がさない”。
6. 肌悩み別ミニルーティン
敏感・ゆらぎ
- 朝:低刺激洗顔 → セラミド美容液 → 乳液 or クリーム → SPF50+
- 夜:ミルククレンジング → セラミド美容液 → クリーム(重ね塗りOK)
- 2週後:ナイアシンアミド2–3%を薄く追加
乾燥・小じわ
- 朝:化粧水 → ビタミンC → セラミド乳液 → SPF
- 夜:化粧水 → レチノール(薄く) → セラミド濃いめクリーム
- 週1–2でAHA低濃度→その夜はセラミドを“厚め”
脂性・毛穴
- 朝:ビタミンC → ナイアシンアミド → 軽めのセラミドジェル → SPF
- 夜:BHA(週2–3)→ セラミド乳液 → 仕上げは軽いジェル
- 皮脂が多い日もセラミドは抜かない(量を調整)
7. よくある質問(サクッと)
Q. どの“型”を選べばいい?
A. 迷ったらセラミドNPを含む複数ブレンド。乾燥が強ければEOP/EOS入り。
Q. 朝に重くなるのが苦手
A. エマルジョン(乳液)やジェル美容液を少量。Tゾーンは量を減らす。
Q. オイルとどっちが先?
A. 基本はセラミド→オイル。オイル先だと水系が弾かれやすい。
8. 購入時チェックリスト
- 成分表にCeramide NP/AP/EOP/EOS/NSなどの実名がある
- コレステロール/脂肪酸も同時配合(ラメラ再現)
- 無香料 or 低香料(敏感肌は香料少なめ推奨)
- 容器は不透明・ポンプで衛生的
- 乾燥期はクリーム、通年は乳液/美容液が使いやすい
9. 攻め成分と合わせる“黄金レシピ”
- レチノール期の守り:夜にレチノール薄塗り → セラミドこってり → 翌朝もセラミド
- 角質ケア日の鎮静:AHA/BHA夜使用 → 直後はセラミド+パンテノール
- 朝の崩れにくさ:ビタミンC → セラミド乳液 → 薄膜の日焼け止め
まとめ
セラミドは**“まず守る”の要**。肌が不安定な日ほど、複数セラミド+コレステロール+脂肪酸の処方を“毎日・やさしく・厚みで”使う。攻め成分の効きと快適さを底上げしてくれる、頼れる土台成分です。

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